мement mori

想いを 綴る だけです

六年前。おはようと皆んなに挨拶をすると顔を合わせて変に笑う。返ってくる言葉はなく私を横切る。小学生の頃からバスケをしていた私は所謂中学生にあがった時の部活では"経験者"として扱われた。周りの皆んなが基礎の練習をしている中私は先輩と混ざって練習をする。当たり前のように同級生の世界で私の居場所はなかった。だけど私はバスケが好きだった。強くなりたいと始めた当初から思っていたから仲間がいなくても平気だった。休日に部活の仲間から遊びに誘われないのも群れないのも会話に入らないのも当たり前だった。流れるまま私たちの代がきて私が主将になった。私の部活は部員のミスは主将が責任を取る。という規則だったから部員が生活態度で注意されたり補導されることがあると私が処罰を受けた。処罰といっても部活中ひたすらランニングさせられたり明らかに取れるわけのないところに投げられるボールをキャッチしにいく。といったバスケをする上では自分の為になる(と言い聞かせていた)内容だった。引退時、"◯◯◯(名前)がキャプテンで本当によかった!" "今まで私たちをまとめてくれてありがとうね!"と泣いて私にかけよってきた。その時今まで自分がされてきたことをよく思い出した。

 

二年前。隣の席の子がただひたすらに悪口を言う女の子だった。私の席が1番後ろの1番左。前には数少ない男の子。右に座る女の子は授業態度があまりよくなく、自己中心的な子で正直あまり周りに好かれていなかったと思う。でも口調が厳しく、みんなはその子を敵に回さないように、機嫌を損ねさせないように気を遣っていた。今日もよく悪口を言っているなあと思っていた。その愚痴を前の男の子に共感を求めるように話しかけていた。後から聞いた話によるとどうやら私の悪口を言っていたみたいで、私は目の前で自分の悪口を言われていることに一切気づかなかった。というか本人の目の前で名前を出さずに悪口を言えるのなら面と向かって言いたいことを言えばいいのに。と思った。結果的にその子とはLINEで直接大喧嘩をしたわけだけど、喧嘩した次の日学校へ行ってみるとクラスの殆どが私と目を合わせなくなった。唯一私と話してくれた数人曰く私の悪口や喧嘩の内容をクラスの皆んなに言っていたらしい。勿論逆らいたくないからその子に従う子が殆どで。

卒業間近だったか、卒業制作をひたすらする時期だったからそれくらいから私は学校へ行ってもクラスへは行かず朝職員室へ顔を出してから"材料試験室"という別の部屋に篭って作業をするようになった。唯一私と話してくれる子が授業が終わり終礼が終わると呼びにきてくれた。皆んなが帰ったことを確認してから私も帰った。唯一私を見放さなかった子たちとは今でも連絡を取っているし相変わらず好き。

そういうことがあったからか、クラス会なんてものには一度も参加したことがないし中学も高校も学校の集まりなんかは一度も顔を出していない。成人式も帰るつもりはないし、よく周りから地元へは帰らないの?と言われるけど、別に会いたい人などいないし仲のいい友達も県外へ行ってしまったし家族も地元には居ないし仲がいいわけでもない。だから私は今まで一度も九州へ帰ったことはない。

 

今月の末に初めて九州へ帰る。

変わらず仲良くしてくれた内の一人に会いにいく。私が相棒と呼んでいる唯一無二のあいつに。相棒とは連絡を取ってスケジュールも立てた。それから私が愛方と呼んでいる子にはサプライズで会う予定だ。

 

今回のオチとしては、どうして人に嫌われてしまうのかということと、私は割と何が起きても平気だと思うこと。